ブレーキの選び方

How to choose the brake

ロードバイクは早く走れる乗り物だが、早く走れるだけでは安心して乗れまない。しっかりと停止できるから安心して乗ることができる。ここではスピードを抑え、停止を司るブレーキについて紹介する。
ブレーキの選び方

ブレーキの基本はブレーキレバーとブレーキ本体から構成される

複数存在するブレーキの種類

まずはブレーキの構造について簡単に確認する。ブレーキは速度を制動するものであり、一般的にはブレーキ本体であるキャリパーのことを指っす。また、そのキャリパー部分を動かすために、手元にレバーがある。

複数存在するブレーキの種類

このブレーキ本体およびレバーにもランクがあり、コンポーネントと同じく105ブレーキや、アルテグラブレーキ、デュラエースブレーキなどのラインナップが存在する

もしブレーキ交換を試みる場合、いま使っているブレーキと同じタイプのブレーキを選べば間違いない。パーツのアップグレードも可能だが、ブレーキの種類と現在のロードバイクの構成によってはアップグレードできない場合があるので注意したい。

ブレーキレバーの種類

自転車のブレーキレバーは大きく分けると2タイプに分けられる。ひとつは普通の自転車やクロスバイクに使われているフラットハンドル用のレバーで、もうひとつがロードバイクで使われるドロップハンドル用。レバーを握る角度こそ異なるが、構造的にはそれほど大きな違いはない

ブレーキレバーの種類

ちなみに左右のブレーキレバーを前後輪どちらのブレーキ本体に接続するかは好みによって分かるが、多くのロードバイクで採用されているシマノブレーキの場合、右手側が前輪、左手側が後輪という組み合わせになっている。

ブレーキ本体の種類

シマノ ブレーキ ULTEGRA BR6800 参考価格:14,335円

ブレーキ本体には大きく分けて4つのタイプが存在する。ロードバイクに使用されるキャリパーブレーキ、MTBに使用されるディスクブレーキ、クロスバイク等に多く使用されるVブレーキなど、それぞれに特性があってそれに応じた自転車に装備されている。

カテゴリーとしては、大きく分けてリムブレーキとハブブレーキのに分けられ、その中に先ほど紹介したキャリパーブレーキやVブレーキなど細分化されている。

リムブレーキ ハブブレーキ
  • キャリパーブレーキ
  • Vブレーキ
  • カンチブレーキ
  • ディスクブレーキ

カテゴリー1:リムブレーキ

回転するホイールのリムをブレーキ側のパッドシューで挟み込むことにより制動力を得るタイプのブレーキをリムブレーキと呼ぶ。

ブレーキ本体側にはブレーキシューと呼ばれる摩擦材がセットされている。ブレーキシューは2つの部品で構成され、摩擦材であるゴムを支える台座の部分を「船(ふね)」とも呼び、ゴムの部分を「シュー」と呼ぶ。

ブレーキシューについては105以上のグレードであればシューだけ取り外し交換ができる。このタイプは交換の手間が非常に楽になるだけでなく、費用的な部分でもお得

もしsoraなどのコンポーネントを使用している場合は、上位グレードのブレーキシューに交換しておけば制動性が上がるだけでなく、今後の交換費用を抑えられるのでおすすめ。

種類1.キャリパーブレーキ

シマノ ブレーキ ULTEGRA BR6800 参考価格:14,335円

キャリパーブレーキは多くのロードバイクや一部のクロスバイクに採用されるブレーキ形式。フレームにはボルトの1点で固定される。ブレーキ本体のアームが短く、少ないワイヤーの引きしろで本体をコントロールでき、微妙なスピードコントロールも可能。

ブレーキレバーの引きしろが少ないため、小さい力でブレーキ操作ができ、長距離走行時に疲れにくいという特徴も。制動力は抜群に高いというわけでなく、Vブレーキに劣る制動力。

種類2.Vブレーキ

多くのクロスバイクや入門用MTBに採用されているのがVブレーキ。元々はMTB用として開発され、アームが長くワイヤーの引きしろが大きい。そのためコントロール性は高くないが、高い制動力が確保されているのが特徴。リムブレーキの中では、最強の制動力を発揮する。

種類3.カンチブレーキ

シクロクロスなどに装備されているのがカンチブレーキ。Vブレーキと同じく取り付けにはフレームに専用の台座が必要。制動力はキャリパーブレーキより高く、Vブレーキよりも低い。ドロップバー用のブレーキレバーが使用できるという利点も。

カテゴリー2:ハブブレーキ

ハブ側で制動力を発揮するブレーキ。ロードバイクやクロスバイクで用いられるハブブレーキのほとんどはディスクブレーキ。他にも内蔵タイプのドラムブレーキという種類があるが、スポーツタイプで採用されていることがほとんどないのでここでは割愛する。

種類4.ディスクブレーキ

ディスクブレーキ

ディスクブレーキは車輪の中央に円盤状のローターが付いていて、フレームにセットしたブレーキ本体内のパッドがローターを挟み込んで制動する。

最大の特長はその制動力の高さ。内蔵タイプのドラムブレーキと異なり、ローターが露出しているために放熱性が高く、ブレーキの性能が落ちにくい

雨が降っていても安定して制動でき、峠の下り坂で止まらないという怖い思いをすることもない

もう一つの特長として、天候に左右されないブレーキの利きが挙げられる。雨が降っていても安定して制動でき、峠の下り坂で止まらないという怖い思いをすることもない。なお、ディスクブレーキには2種類のタイプがある。

1.機械式ディスクブレーキ

ワイヤーで操作するタイプを機械式ディスクブレーキと呼ぶ。ブレーキ本体内にセットしたパッドを、ワイヤーを介してレバーで押し出し、ディスクを挟み込む仕組み。機械式ディスクブレーキの制動力は油圧式と同等だが、コントロール性が劣る。

他のワイヤーブレーキと同様、ワイヤーを使用する比較的シンプルな構造であるため、パッドが減ってくれば引きが深くなっていくので交換時期などが感覚的にわかり、メンテナンスも容易。一部のロードバイクでも採用されている。

2.油圧式ディスクブレーキ

MTBはもちろん、一部のロードバイクやクロスバイクに採用される油圧制御のディスクブレーキ。ワイヤーを使用せずに油圧の力で制動するので、引きが軽く手の疲れを軽減できる。そのため長距離を走れば走るほどメリットを感じられる。

油圧式ディスクブレーキはクルマやオートバイに使用するものと同じ構造。油圧式の場合はピストンが自動調整してくれるので、引きしろが変わらないなど、利点は機械式よりも多い。

一方でパッドの摩耗状態がブレーキをかけたときの感覚では確認できないので、目視確認が必要。また、複雑な構造なのでメンテナンス難易度が高いので、自転車屋にメンテナンスをお願いすることが多く、費用もそれなり。どちらかというとロードバイク初心者向けでなく、一定レベル以上の人向けのブレーキ

ブレーキのメンテナンスについて

ブレーキのメンテナンスについて  

リムブレーキなどのワイヤーを使用するブレーキのメンテナンス

ワイヤーのメンテナンス

リムブレーキのすべてや、機械式ディスクブレーキなどのブレーキワイヤーはほとんどが金属製。金属とはいえ、長期間強い力で引っ張られ続けるとワイヤーが伸び、ブレーキのききが悪くなる。ワイヤーが伸びてしまった場合、元に戻すのは不可能なので、新たにワイヤーを張り直して適正な制動力を得ることになる

また、多少の伸びであれば交換は必要ない。というのも、伸びがが発生することを前提にロードバイクは設計されているので、ワイヤーを使用する一般的なブレーキの場合は、レバー側またはブレーキ本体側で簡単にワイヤー張りを調整できるようになっている

ワイヤーのメンテナンス

調整範囲はワイヤーの伸びが1cm以内が目安。この調整範囲内を超えたブレーキは、ワイヤー交換が必要だ。

ブレーキの調整方法については、「ブレーキ調整方法」で紹介している。

シューやパッドのメンテナンス

ブレーキのシューやパッドが消耗している場合も同様、交換が必要。

ブレーキのシューやパッドはあくまでも消耗品。例えばブレーキシューが消耗しすぎるとブレーキが効かなくなるだけでなく、ホイールを削ってしまうことになるので被害は甚大に。リムやローターなどほかの部位に被害を与えないためにも早めの交換を心掛けよう

なお、ブレーキシューの交換方法については「ブレーキシュー交換方法」にて詳しく説明している。

ディスクブレーキのメンテナンス

油圧式ディスクブレーキの効きが悪くなった場合は、ホース内に空気が混入している可能性が高く、エア抜き作業が必要。ディスクブレーキは初心者がメンテナンスするには難易度が高いので自転車屋にお願いしたほうがいい。

機械式であればパッドとローターの角度・クリアランス調整を行う。点検頻度は半年に1回行ってもらうのがベスト

さらに、油圧式であれば、半年から1年に一度、オイルラインのオイルを入れ替えてやる必要がある。こちらも難易度が高いメンテナンスのため、定期的に自転車店にお願いしよう。

まとめ 

ロードバイクで安心して高い速度が出せるのは、いざという時にしっかりと停止できるから。制動性を高めることは自分自身の安全を高めることにつながるので、ブレーキについてはしっかりと知っておくことが大切。また、メンテナンスについては「ブレーキ調整方法」で紹介しているので参考にしてほしい。

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