自転車通勤通学に適したU字ロックの紹介と持ち運ぶ方法

Introduction of U-shaped lock suitable for bicycle commuters and carrying method

壊されにくい鍵の形式といえばU字ロックだが、その重さと大きさで持ち運びにくいという弱点がある。通勤通学にロードバイクを使用する場合はできるだけ壊されにくいものを選びたいがそのあたりのバランスが取りにくい。ここではそんな悩みを解決するべくU字ロックを持ち運ぶ方法を紹介する。

自転車通勤通学に適したU字ロックの紹介と持ち運ぶ方法

U字ロックは頑丈だが重く走行時に邪魔になりやすい

通勤通学でロードバイクを使う人にとって鍵は大きな課題でもある。街中で短時間駐輪することに比べて、長い時間駐輪するので危険性は高まる。また、自宅での駐輪なら強く重い鍵を用いることもできるが、外出先にその強く重い鍵を持ち運ぶのは辛いもの。

基本、外での駐輪は2つ以上の鍵を使って地球ロックを行うことで、破壊されにくくセキュリティが高いU字ロックとチェーンロックを併せて使うことが推奨されている。

ただし、このU字ロック一番の問題は走行時に持ち運びにくいこと。フレームやハンドルに掛けて走るとカタカタとなり、フレームやハンドルを痛める原因ともなるし、なによりその音が気になって走るのが楽しくない。

リュックやメッセンジャーバッグに入れて持ち運ぶという手もあるが、U字ロックは軽いものでも300グラムはするので、肩や背中の負担となり疲れやすくなる。では、U字ロックを使わないという手もあるが、屋外に駐輪する際にはできるだけ頑丈な鍵を使って盗難防止に努めたい。

走行中はサドルバックに入れて持ち運ぶ

そこでおすすめなのが、走行時はサドルバッグにU字ロックに入れ、駐輪する際にはU字ロックを取り出して使うという方法。

パナソニックのU字ロックSAJ080を使う

パナソニックのU字ロックSAJ080

パナソニックのSAJ080であれば、U字ロックながらも一般的なサドルバッグであるトピークエアロウェッジパックのMサイズのものにギリギリ入れることができる(サドルバッグについて詳しくは「サドルバッグの選び方と、サドルバッグに最低限入れておくもの」を参照)。ポイントとしては、バー部分を外してから入れること。合体させたままなら入らないが、先にU字部分を入れて、バーを入れれば入る。下の写真は入れた状態のもの。

入れた状態

このサドルバッグはバッグ中ぐらいの拡張用ジッパーを開くことで多少容量が増すが、拡張用ジッパーを開かなくてもU字ロックは入る。拡張させずに短いほうが見た目はいいのでできれば拡張させないほうがベター(拡張させると下の写真のようになる)。ただし、拡張しないと本当にギリギリなので、他の入れるものによってはチャックを閉めることができなくなることもあるので注意。

ちなみに、拡張できるのはMサイズからで、Sサイズのものは拡張できない。

表面

このパナソニックのSAJ080は、全面シリコンでコーティングされているので、フレームを傷つけにくい。重量も約355gグラムとU字ロックの中では軽い部類に。中には1キロを超えるU字ロックもあるが、その重量と大きさで外出先での使用には不向きなので、これぐらいの大きさと重さのものがベターだろう。

価格は超定番のパルミーよりも高いが、パルミーよりも厚めのシリコンカバーが採用されているのでフレームには優しく、とくにカーボンフレームを使っている場合はSAJ080のほうがいいだろう。

一番の特徴はパルミーに比べて若干小さいこと。内径はほぼ同じだが、外径に関してはSAJ080の方が若干小さく、サドルバッグに入れる際の分水嶺となる。

  SAJ080 パルミー
サイズ(内径) 76mm×128mm 75mm×130mm
質量 約355g 300g

サドルには追加でチェーンロックも入れておくことができる

チェーンロックも入れてみる

U字ロックを入れたままのサドルバッグには、チェーンロックのABUS チェーンロック1500を入れることができる(他のものを入れていない場合)。そのため、通勤通学時のサドルバッグは鍵入れと割り切って使うという手がある。それまでサドルバッグにパンク修理キットなどを常備していた人は、ボトルケージに入れることができるボトル型ツールケースを用いるという方法も可能。

非常に頑丈で破壊が困難な鍵は世の中に存在するが、重くて大きく、リュックや体に巻きつけて走るとそれは大きな負担となるし、それを複数持ち運ぶのは現実的ではない。絶対に壊れない鍵はない以上、自転車通勤通学には、「重量・運びやすさ」と「セキュリティの高さ」を高いバランスで実現できるチェーンロックとU字ロックをサドルバッグに入れて持ち運ぶ方法を是非おすすめしたい

U字ロックSAJ080の特長

U字部分が長すぎないので破壊しにくい

U字ロックが短すぎると、ロードバイクと柵などの固定物と地球ロックができないという懸念点が出てくるが、長すぎると鍵を破壊しやすくなるのでセキュリティ面では劣るし、持ち運びにくくて不便。SAJ080は一見非常に短いが、ディレイラーとは逆側ならフレームと柵などとギリギリ固定可能。

固定している場面

硬さ的には他の重く高価なU字ロックが優れているが、このギリギリの長さによって破壊されにくさを上げているというのもポイントが高い。

施錠について

自転車用の鍵の施錠方法には大きく2つに分けられ、施錠時に解錠用の鍵が必要か不要かの2つだ。このSAJ080はU字部分とバー部分を結合させて錠をする場合には鍵を刺したままにしておく必要がある。多少面倒だが、ロックしたつもりで実際にロックできていないというトラブルを避けることができる。

U字ロックでは地球ロックができない場面では

フレームと後輪をROCK

U字ロックの長さが足りず駐輪場にU字ロックで駐輪できない場合は多い。その場合は、U字ロックを用いた地球ロックに比べるとセキュリティ面では落ちるが、地球ロックはチェーンロックを用いて行い、U字ロックはフレームと後輪を固定させて盗難を防ぐこと。

シートポストに固定できる鍵もあるが・・・

ここまでサドルバッグに入れるという前提でU字ロックを紹介したが、シートポストにアダプターを使って固定するという鍵も存在する。

わざわざサドルバックを使わなくて良いというメリットは確かに存在するが、例えば上の写真の鍵はワイヤーロックなのでU字ロックやチェーンロックに比べると破壊されやすくセキュリティレベルは落ちる。クロスバイクの鍵ならともかく、ロードバイクの鍵としては少々危険なので非推奨。

U字ロックでシートポストに固定できるものもある

U字ロックにもマウント付きのものがある。

ABUS GRANIT X-PLUS540というもので、ABUSが定めるセキュリティレベルは最高の15。これで盗まれたらどうしようもないというレベルのものだ。

ただ、弱点としては1,450gと重いこと(あと定価が約20,000円と高い)。ここまで重いと軽量なことがウリのカーボンロードの意味がないのではと思ってしまうぐらい。ただ、自宅での屋外駐輪に使うならベストな選択ともいえる。

まとめ

頑丈なU字ロックは多数あるが、重すぎる鍵は盗難防止には役に立つが、通勤通学に使うのであれば、持ち運びに苦労するので徐々に使わなくなっていく。ロードバイク本来の軽快な走りを実現するためには、セキュリティ面と持ち運びやすさのバランスを取る必要がある。ここで紹介した方法を参考に愛車を盗まれないよう工夫したい。

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