Recommend Deuter Race X if beginner choose a backpack to use in road bike
ここで紹介しているモデルは旧モデルで、新モデルは、別ページにてレビューしているので、参考に。
参考リンク サイクリストには定番リュックのドイター レースX レビュー

ロードバイクは早く遠くに走るための乗り物なので、荷物を運ぶという目的で作られていない。だが、レースやトレーニングなどスポーツ目的で乗る場合は、サドルバッグに鍵やスマートフォン、パンク修理キットなど小さな荷物を入れることで解決するし、フレームに取り付けるボトルホルダーにもある程度の荷物を入れておくことができる。
自転車通勤やロングライドをする場合、着替えやタオルなど大きな荷物をサドルバッグにすべて入れることはできない。そのため、通勤にはサドルバッグ以外のバッグを探すことになる。ただし、ブリーフケースや手提げかばんなどはドロップハンドルのためハンドルにかけて走る訳にはいかないし、なにより危険。
また、普通のリュックではロードバイクで15分も走れば背中に汗を大量にかいてしまい、非常に不快な思いをするので、汗で蒸れない快適なバッグを探すことになる。
他にも肩から掛けるタイプのバッグは前傾姿勢をとったり、普通の姿勢に戻ったりと大きく体制を変えることが多く、普通の肩掛けカバンだと、走り出しは背面にバッグがあっても徐々に前にずれてきて走行の邪魔になってしまう。
このような理由から、ロードバイクでバッグを使いたい人は、それまで使っていたバッグを使用できず、ロードバイクに最適なバッグを探すことになる。
ロードバイクはドロップハンドルで前かごは存在しないため、普通の自転車で可能であった前かごに荷物を入れることや、ハンドルにバッグをひっかけて運ぶことができない。そのため、必然的に背中で背負うことができるリュックタイプのバッグや、肩掛けタイプのバッグを選ぶことになる。
| 使えるバッグ | 使えないバッグ |
|---|---|
|
|
背中は体の中で汗をかきやすい場所の一つ。ロードバイクで走ると背中に汗をかくが、普通のリュックを使用すると、前傾姿勢も相まって背中が塞がれた状態になり、通気性が悪いため熱を逃がさず、さらには汗が蒸発せずに蒸れが進行する。
多少の蒸れなら問題ないが、15分を超えてくると蒸れから濡れた状態になり不快度が増すので、背中部分の通気性が良いバッグを選びたい。
もう一つ忘れがちなのが肩部分の通気性。肩で支えるタイプのバッグは、肩でベルトを支えている状態で運動を行うとその部分も蒸れてしまい、こちらも不快だ。

ロードバイクは早く遠くに走るために、1グラムでも軽量なほうがいい。特にバッグの重さは体で支えるものなので、重いと体への負担が大きい。
バッグはできるだけ軽量なものが好ましいし、バッグの重さを一点で支えるのではなく、体全体に分散させて体の負担を軽減できるバッグが理想的。リュックタイプのバッグは両肩と背中、胴でリュックの重さを分散できるので体への負担が少ない。
一方でメッセンジャーバッグなどの肩掛けタイプは片側の肩と背中で支えるためリュックに比べてバランスが悪い。ストラップを調節すれば背中をあけて通気性を高めることができるが、肩への負担を増やしてしまう。短距離であれば特に気にはならないが、100キロを超えるロングライドだとリュックタイプと肩掛けタイプでは体への負荷が大きく異なる。

雨はいつ降ってくるかわからないもの。突然の雨でバッグの中に入れている電子機器や着替えなどが濡れてしまって使えなくなるようなことは避けたい。普通のバッグだと雨対策がとられていないことが多く、突然の雨に対応できない。リュックによっては専用のレインカバーがついているものや、メッセンジャーバッグは軽量で丈夫なデニールコーデュラナイロンなどの雨に強い素材を使っており、多少の雨ならそのままでも大丈夫なものも。
自転車向けのカバンは雨対策を考えられたものが揃っているので、そのようなものを選びたい。
一泊旅行などで多くの荷物を運ぶ必要がある場合、大容量タイプのリュックを選ぶのもいいが、リュックにプラスしてサドルバッグやシートバッグを併用することをおすすめしたい。重い荷物を背負うことで体への負担が増えるが、ロードバイクに取り付けるバッグを使うことでその負担を減らすことができる。そのため一泊レベルの大容量のリュックを選ぶ必要はない。

とくにシートバッグは10リットル以上の容量を誇るものもあり、走行の邪魔にならないようコンパクトに縮めることも可能なバッグが多い(詳しくは「多くの荷物を運ぶことができるシートバッグは旅行やロングライドに便利」)。日常で使用する際、大きすぎるリュックは走行時の負荷ともなりえるので、日常使いを想定したジャストサイズのものを選びたい。
参考リンク 多くの荷物を運ぶことができるシートバッグは旅行やロングライドに便利
上記の要件を考慮したうえでお勧めしたいリュックタイプのバッグはドイターのレースX。
※なお、このページで紹介している写真は旧モデルの写真で、現在のレースXは新モデルでデザインが若干変わっている。サイズは小さく容量は変わらず、重量は50グラム軽くなるなど進化しているので、どちらかを選ぶのであれば新モデルを選ぶことをおすすめしたい。

出典 Amazon
出典 Amazon
1898年にドイツで郵便局等の業務用袋のメーカーとして創業したドイターは、1900年代前半のヒマラヤ遠征やアイガー北西壁初登頂などへの用品提供を通し、次第に登山用バッグバッグメーカーとして拡大していく。
登山用だけでなく自転車用のバッグにも力を入れており、1991年に世界で初めて自転車専用設計のバッグバッグを発表し、その後改良を繰り返しながら現在のロードバイク用バッグバッグの主流メーカーになるまで成長した。
ドイターの最大の特徴は背面構造。背面通気性を高めるために、用途に応じたさまざまなベンチレーションシステムを考案している。とくにロードバイクで使用するバッグには、背中と接する部分の通気性と走行時にも体からズレないフィット感が重要。
そのためドイターでは、背中とバッグの間の通気性を高める背面構造を採用。さらにバッグが体にフィットするように、肩や腰のストラップの形状や素材を研究し、各モデルの製品作りに生かしている。

ドイターレースXの一番のウリは、背中との接触面積を限りなく少なくした「エアストライプ システム」を採用していること。

空気が通る経路を作り出している2本のパッドは、強化発泡ウレタンパッド。これが細かな溝を作り背中への接触面を最小限に抑え、高い通気性と安定感をもたらしている。このシステムはロードバイク乗車中の左右の揺れに対しても安定感があり、さらに熱気は上の方に排出されるという効果がある。

肩部分の蒸れに対してもしっかりと考えられており、ショルダーストラップはメッシュ素材のものを採用。同様に、腰部分を固定するヒップウィングもメッシュ素材になっている。メッシュ素材で通気性がよく蒸れにくくなっている。
ロードバイクは上下前後左右あらゆる方向に体を動かす運動。そのためストラップは体の曲線に合わせた形になっていて、ずれにくく動きを妨げにくくなっている。

なで肩の人がリュックを背負ったまま動くと徐々にずれていくという問題点がある。レースXはショルダーストラップ部分にチェストストラップがついているためリュックのずれを防ぐ役目をもつ。

チェストストラップは上下位置を調整できるので、自分の体の大きさによって調節できて便利。
ショルダーストラップとヒップウィング、そしてチェストストラップによって、正しいポジションでリュックを背負うことができるようになる。レースXはこの正しいポジションなら背面の8割の面積を空気が循環するようになっており、様々な場面で快適な通気性と安定性を発揮できる。
バッグが大きくなると(容量が増えると)それだけ重さも増える。ロードバイクは一グラムでも軽いほうが軽快に走るし、体への負担も減る。つまり、大は小を兼ねるというわけでなく、自分が持ち運ぶ荷物量に適したバッグを選ぶ必要がある。
ドイターレースXのサイズは12リットル。リュックタイプの12リットルの容量で重さは550グラムとリュックタイプの中でもかなり軽量な部類に入る。この大きさなら着替えや携帯、財布、タオル、雨具など通勤に必要な一式がちょうど入り、通勤用であれば十分な量。自転車通勤はもちろんのこと、ロングライドや一泊レベルでも上部で紹介したようにシートバッグなどと併用して使えば問題ない。

ちなみに、何も入れなかったら平らにできる。使用しない場合、家の収納スペースをそこまで使わないというのもメリット。
多くのバッグで起こり得るのが肩部分の悩み。例えばメッセンジャーバッグであれば片側の肩でバッグを支えるため、肩部分にバッグの重さが集まって負担になって肩こりの原因となることも。レースXは両肩でリュックの重さを支えるだけでなく、前傾姿勢時に背中と腰部分でバッグを支えて重さを分散させる作りになっているため、他のバッグに比べて肩への負担は少ない。
ロードバイクのバッグに求める特徴の一つとして「軽さ」という要素がある。軽量化のためバッグに使用する素材を薄くすることは簡単だが、硬い荷物の場合背中に荷物が当たって快適ではなくなる。ドイターのバッグは背中部分に使用しているウレタン素材がクッション代わりになり、硬いものを入れていても背中への影響が少ない。例えばiPadを背中部分に入れて走ってみても異物感はない。
バッグの構造にもこだわりがあり、ロードバイクは前傾姿勢をとるため普通のリュックでは体にうまくフィットせず、荷物を背中の変な部分で支えることになって変な体制で荷物の重さを支える場合や、バッグの中身が背中で暴れる状態になることも。
一方でレースXは自転車用に開発されているのでその点もきちんと考えられており、前傾姿勢をとっても荷物の重さを背中と肩でバランスよく支えられ、荷物の重さが気になりにくい。また、リュックによっては前傾姿勢をとると重心が前方にずれてしまい、ヘルメット後部にバッグバッグに当たることもあるが、バッグの構造とヒップウイングがあることで深い前傾姿勢でもバッグがずれてくることがない。

自転車通勤をする人にとって、走行中突然の雨に遭遇することもある。体はレインウェアを着て対応するとして、リュックはそのまま雨天時に走行すると中の荷物まで浸水してしまう。レースXには最初から専用のレインカバーが付いている。レースXの表地はある程度の撥水性を備えているが、完全防水ではないので中の荷物が濡れないように多少の雨でもレインカバーを使いたい。
レースXの便利なところはレインカバーをすぐに出し入れできる構造になっていること。レインカバーは背面下部位置に収納されており、ジッパーを開けてレインカバーを取り外し、バッグにはめるのもすぐ。なお、紐付きなので紛失しにくい。

レインカバーの形状はバッグを包み込むよう縁側がゴムになっているので、簡単にバッグにはめることができる。赤信号で停止している僅かな時間で取り付け完了できる手軽さ。
このレインカバーは、雨天時のみ使用するだけでなく、雨が降っていなくても路面の状態が悪い場合はレインカバーを付けて走るといい。ロードバイクは泥除けがついていないので路面の泥や水をタイヤが跳ね上げてリュックにつくことがあるが、レインカバーをつけていればリュックを泥水で汚すようなことはない。
なお、レインカバーを使った後はティッシュなどで水分や泥を拭き取っておき、完全に乾いてから収納しよう。
バッグ本体の耐水性は小雨程度であれば特に問題ないが、完全防水ではない。雨の状況にもよるが、雨が降ってきたらおとなしくレインカバーを使うこと。

ハイドレーションとはバッグの中にチューブ用水筒を入れて、バッグから水筒を出さずにチューブを使っていつでも給水ができるというシロモノ。レースXにはショルダーストラップ部分にチューブ式水筒を使うための開口部とクリップが付いている。ここにチューブを通して使用する。ちなみに容量は1.5リットルなので、ハイドレーションを選ぶ際は容量にも気をつけたい。
ハイドレーションはロングライドやレースなどに使用するのには非常に便利だが、日常使いや自転車通勤などには使用しないので、この部分にタオルや財布や家の鍵、携帯電話など入れるといい。ジッパーで閉じることができるので激しく動いても荷物が飛び出ることもないし、必要な際すぐに取り出すことができる。

自宅の鍵がバッグの奥底に入ってしまって探しづらい経験はだれにでもあると思うが、別途入れるスペースがあるのでそのようなトラブルに見舞われることはない。また、仕切りが多いので日焼け止めを入れる場所や補給食を入れる場所など細かく分けられるので便利。

両側面にはメッシュ素材のサイドポケット。メッシュ素材なので冷たいボトルを入れても結露でポケット内へ浸水することを防ぐ。ロングライド時は複数のボトルを使用するので、2つあると便利。
冷たいボトルを入れておいて結露したとしてもメッシュ状になっているのでバッグへの影響は少ない。(とはいえボトルは中に飲み物が入っていると重量が増し、体への負担を増やすことになるので、ロードバイク走行中はフレームについたホルダー取り付けておいたほうがいい)

レースXはリュックを背負ったままでもサイドポケットに手が届く位置にあるので便利。「手が届きやすい=出し入れが簡単」というメリットを活かし、盗難防止のための鍵や小さく折りたたんだウインドブレーカーを入れたりするのに適している。
中でも一番適しているのはライト。自転車通勤などでは帰宅時のみライトを使用することが多いため、通常はライトを側面ポケットに入れておき、帰宅時必要になった際にここから取り出してロードバイクに装着する。
次点では鍵を入れるという選択肢。ワイヤーロックのcrops Q3 SPD08や、チェーンロックタイプのABUS 1500 110なら難なく入る。(鍵について詳しくは「鍵の選び方と用途別おすすめの鍵5点」を参照)

激しく動くことを想定して作られているため、ジッパーどうしを留めることができる。これがなくてもジッパーが勝手に開くことはないが、留めておけばより安心。

ヘルメットを使わないときはここに通して収納する。ロードバイク用に作られているため、サイズはぴったり。バッグの中に入れるとどうしてもヘルメットの汚れがバッグ内部についてしまいがちだが、外面に留めるのでそのあたりの心配をすることはない。また、内部に入れなくていいもう一つのメリットはその分の容量を考えなくていいことだ。
人によってバッグに求める容量は異なってくるので、レースXの12リットルの容量では過不足があるかもしれない。ドイターは他にも容量が異なるリュックをリリースしているので自分に適した容量のものを選ぶといい。
より大容量のものが必要な場合は14Lのモデル(ファスナーの開閉で最大17Lの容量になる)モデルや、さらに8リットルと容量の少ないモデルも存在しているので、使用用途に合わせて選ぶのもいいだろう。他にも、背面の通気性を極限まで上げるために、背面部分に空洞を作るRACE AIR(RACE EXP AIR)というタイプのものもある。
レースXは背中の通気性を高めるための機能が盛り込まれているが、RACE AIRシリーズはさらに通気性を求めたモデル。背中に接する面がメッシュ状になっていて、リュックと背中の間に空洞を作るような仕組みになっている。これにより背中の蒸れを防ぎ、夏でも快適に走ることが可能。RACE AIRシリーズは2種存在しており、10リットルか14リットル(ジッパーを開けばさらに3リットル増える)の容量違いがある。
弱点としては、何も入れなくてもサイズが大きいこと。レースXは何も入れなかったら平たくして会社のデスクに入れることができても、RACE AIRは何も入れなくても背面部分のスペースの関係上ある一定以上はコンパクトにならず入らないことも多い。またレースXに比べると250g~300gほど重い。暑い時期は背中のムレが皆無なのでレースXよりも快適でメリットが大きいが、それ以外の時期はレースXの通気性で十分なので、その大きさがデメリットになる。このあたりのことを考えて選びたい。
より容量が大きくしっかりしたバッグならこちらのシリーズ。容量もさることながら、RACEシリーズよりも堅牢な作りになっているので、沢山の荷物を運びたい場合や複数泊の自転車旅行に便利。ただ、重量が1kgほどと重く、ここまでの容量が必要なのかをしっかりと考えた上で検討したい。
荷物を持ち運ぶ必要がある場合、リュックタイプのものを選ぶのであればドイターレースXをおすすめしたい。ロードバイク乗車に特化した機能が揃っており、荷物の重さを感じにくく快適。このバッグを使ってしまうと、他のリュックを使えなくなってしまうぐらい。
色もカラフルなものが揃っているので遠くから目立ち、事故防止の役目も。もちろん、バッグの使用が通勤メインであれば地味な黒や灰色のモデルを選ぶのも一つ。
なお、上記でも述べているがこのページで紹介している写真は旧モデルのを使ったもの。現在のレースXは新モデルでデザインが若干変わっている。サイズは小さく容量は変わらず、重量は50グラム軽くなるなど進化しているので、どちらかを選ぶのであれば新モデルを選ぶことをおすすめしたい。
新モデルは、サイクリストには定番リュックのドイター レースX レビューにてレビューしているので、参考に。
参考リンク サイクリストには定番リュックのドイター レースX レビュー
出典 Amazon
出典 Amazon
ドイター レース 12【2023モデル】
空気入れの選び方
サイクリストには定番リュックのドイター レースX レビュー
場面によってレンズの色が変わる調光アイウェア
ボトルは直接口をつけない雑菌が繁殖しづらいタイプがおすすめ
ロードバイクガチ勢でなければアップルウォッチを購入しよう人気のページ
アマゾンのセールで買うべきロードバイク用品
ボトルは直接口をつけない雑菌が繁殖しづらいタイプがおすすめ必須アイテム・便利なアイテム
空気入れの選び方
サイクリストには定番リュックのドイター レースX レビュー
場面によってレンズの色が変わる調光アイウェア
ボトルは直接口をつけない雑菌が繁殖しづらいタイプがおすすめ
ロードバイクガチ勢でなければアップルウォッチを購入しようロードバイク虎の巻カテゴリー
人気のページ
アマゾンのセールで買うべきロードバイク用品
ボトルは直接口をつけない雑菌が繁殖しづらいタイプがおすすめ必須アイテム・便利なアイテム 新規記事