車体グレードと価格について

For the price of road bike

ロードバイクを選ぶ時、その種類の多さに目移りしてしまうという人も多いが、ここでは完成車をベースに、そのグレードと価格について考える。なぜそのバイクがその価格なのかということを理解しておくことで、きちんとしたバイク選びができるはずだ。
車体グレードと価格について

フレーム、コンポーネント、ホイールで価格が決まる

ロートバイクの完成車には数万円から100万円オーバーまで、同じメーカーの中でも価格に差がある。そして、この価格の差は基本的にはグレードの高さに比例しており、価格が高い方が、グレードが高いと考えてほぼ間違いない。

具体的にはフレーム、コンポーネント、ホイールのグレードで価格が決まる。完成車の場合通常はフレームを中心に考えられる。

ロードバイクの価格を構成する三大要素

  1. フレーム
  2. 部品
  3. ホイール

これらの要素それぞれのグレード(価格)を積み上げて、最終的な「完成車」の価格が決まる。

ロードバイクの価格を構成する三大要素

なかでも価格のベースとなるのがフレーム。仮にフレームのグレードが高くなる(価格が高くなる)と、全体的なパーツのグレードが上がり、価格は高くなる。

価格をリードするのがフレームで、その他のパーツで最終的な完成車価格を調整するというイメージ。

自転車の価格が高い = フレームの値段が高い

自転車のグレード(価格帯)から一台目のロードバイクを選ぶなら、まずフレームから考えていくというのも一つの方法だ。

フレームの素材によって価格が大きく変わる

フレーム

ロードバイクの価格の大部分はフレームの価格であり、グレードはフレームを中心に決まっている。

フレーム単体の価格は数万円から70万円程と幅広く、大まかに材料別で考えるとスチール、アルミ、カーボンの順で高価になる。フレームでの販売のみのモデルもあるが、多くのモデルには完成車の設定があり、フレームにふさわしいグレードのパーツが組み合わされている。

素材 重さ 価格 耐久性
カーボン
アルミ
クロモリ

カーボン(価格:高)

カーボンにはいろいろなグレードがあるが、シンプルに考えると高いカーボンは硬い。硬いカーボンだから薄く作ることができて結果的に軽くできる。

ただ、良い(高い)カーボンというのは素材として取り扱いが難しくなる。温度管理が必要で、素材が届いたらすぐに加工しなければならなかったり。そうした素材の管理や加工にかかる設備・人件費などによって値段が大きく変わってくる。

BIANCH OLTRE XR1 105 11SP

BIANCH OLTRE XR1 105 11SP

  • フレーム:カーボン
  • コンポーネント:105
  • 価格:360,000円

アルミ

基本的にはカーボンよりアルミのほうが安い。ただ、アルミの素材の中にも高いものもある。

たとえばアルミニウムだけでできているものと、他の添加物が混ざった「アルミ合金」製。カタログなどで、よく目にする「スカンジウム」というのも添加物の名前だ。

その配合の仕方にも、いろいろある。「6000」番台、「7000」番台などというのも、この添加物の配合の具合を示す表記。アルミそのものの純度などを表わすものではない。添加物の入れ方・配合率によって「硬くできれば=薄くできる(価格も高くなる)」という理屈はカーボンと同じだ。熱処理の方法によっても硬さ。軽さが変わってくる。

BIANCH IMPULSO 105 11SP COMPACT

BIANCH IMPULSO 105 11SP COMPACT

  • フレーム:アルミ
  • コンポーネント:105
  • 価格:187,000円

スチール

かつてはカーボン、アルミに次ぐ選択肢だったが、カーボンが進化・普及し、価格を抑えたエントリーモデルの多くが、大量生産のきくアルミフレームとなった。現在ではクロモリだけが出せる細さがデザイン的に受けている。

単なる「第3の選択肢」ではなく、昔ながらの独特の乗り味や、100年ほど積み上げられてきたスチール文化の伝統を味わうといった、趣味性の高い選択肢となっている。

BIANCH IMOLA TIAGRA 10SP

BIANCH IMOLA TIAGRA 10SP

  • フレーム:クロモリ
  • コンポーネント:ティアグラ
  • 価格:157,000円

コンポーネントの価格について

コンポーネント

価格構成要素として考えるとコンポーネント(=変速機やブレーキなど)が高いか、安いかが一番のポイント。コンポーネントのグレードによって、それ以外の部品(ハンドル、ステム、シート、ピラーなど)が決まってくる。

コンポーネント

シマノのコンポーネント一覧(グレードの高い順)

グレード 変速数
デュラエース 11速
アルテグラ 11速
105 11速
ティアグラ 10速
ソラ 9速
クラリス 8速
ターニー 7速

日本向け完成車のコンポーネントは、圧倒的にシマノ製が多くなっている。ベーシックグレードにはクラリス・ソラ・ティアグラ、中級グレードだとティアグラ・105・アルテグラ、上級グレードにはアルテグラ・デュラエースが設定されているというのが一般的だ。

また、クランクやブレーキなどにオリジナルブランドの物が組み込まれていることもあり、各社がコストと性能のバランスを重要視していることがうかがえる

コンポーネント以外

ハンドル、ステム、シート、ピラーなど。完成車になると、ここで価格の調整をする場合が多く、いわば「価格の調整しろ」になっている。

高い完成車はこういうコンポ以外のパーツにもレースで使われているグレードの物を使うことがあるが、最近の傾向としてはオリジナルのパーツなどをこのあたりで活用することでトータルのコストを抑え、買いやすい完成車価格に仕上げることも多い。

ホイールの価格について

ホイール

ホイールも材質やグレードによって大きく価格が異なる。アルミホイールであれば前後で2万円位から20万円位まで、カーボンだと10万円位から50万円位までの価格差がある。

シマノ WH-R501-30  12,134円

低価格なロードバイクに付いているホイール。とはいえ悪くもなく、普通に走れるレベル。予算が許せば交換したい。

カンパニョーロ ハイペロン ウルトラ  480,974円

ヒルクライム向け軽量カーボンホイール。リム外数が極めて軽く、上りがとても楽になる逸品。

シマノ、カンパニョーロ、マヴィック、フルクラム等のアルミリムホイールが多く使われているが、コストと性能のバランスを求めてグループ企業の物やオリジナルブランドの物を使用しているメーカーもある。

ブランド代について

ブランド

たとえば、ピレナロのようなメーカーのモデルは他ブランドの同グレードモデルより高めになることも。これは開発や製造・材料費だけではなく、デザインにお金をかけていたり、プロモーションにかかる費用やプロチームをサポートしている費用なども、一部商品に「割り掛け」されるからだ。その分、昔から憧れのブランドの自転車に乗れるというメリットがある。

また、高いブランド、モデルはデザインだけでなく、職人の手間がかかった塗装・仕上げ作業を施しているところも。そのあたりのグレードになってくると、趣味的な部分・要素が多分に入ってくるので、単純に価格と性能が比例しているというわけではなくなってくる。

初めてロードバイクを選ぶ人に

ロードバイクの価格は上記の要素で決まっている。ただし、初めてロードバイクを選ぶ場合は、タイヤのスペックまでこだわる必要はない。フレーム素材と、コンポーネントを抑えておけば十分だ。

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